ブロード・ウェイ
親密になるにつれ、近視眼的になって悪いところもいいところも判り辛くなるというのは自明だ。けど、不整合が現れないで自覚的でいることは案外(でもないか)難しい。未熟な間は、時々不整合を確認しあうことが必要なんだと思う。
…閑話休題。中野に行って来た。papabubbleっていうバルセロナに本店がある飴の専門店に行くのがまず目的で、これバルセロナに本店がある飴の専門店なんだけど、戦後のバラックからたたき上げた様な商店街の中にポツンとあるっていう立地がすごく面白くて。
で思い出したのが川久保さんの言葉。
お店の売り方も、やはり商品と同じように物を言うので、そのときのビジネスの形を現すときもあります。いろいろな人にドアを開けて、売れていけばいいというビジネスもありますが、コム デ ギャルソンの服が好きな人にとってのコンフォタブルな店作りを心がけています。服とと店と空間が一緒になって何かを与える。なんでもすぐ手に入るというのが大サービスだとは、最近は思わないのです。〜Unlimited comme des Garcons
同じようなことをこのお店の経営者の方もいっていて(http://www.ntv.co.jp/burari/060225/info06.html)、服にしろお菓子にしろ、突き詰めれば衣食住の「衣」であり「食」であって、生活を構成するものだから、本当にそれが必要な人にフレンドリーな場所にお店を構えるのが自然という感じがする。
そのほうがずっと支持されれ続けるし、コミュニケーションが生まれて作り手にも受け手にも良いものが作れるのではないかと思う。
だから六本木とか青山のメインストリートが好きじゃない、というか嫌いだ。どうもcut&pasteを繰り返したというか、どうして六本木な旗艦店のか、どうして青山なのかというのが感じられなくて、どれだけ面白い服があってもおいしいお菓子があっても、冷凍食品を食べたような気分になってしまう。「衣」「食」になっていないと言うか。
ギャルソンも、湯島とか上野の裏手にがあればもっといいのに。
- 作者: 荒木経惟
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